お勉強でなく勉強しようね

働き方
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こんにちは。ノブです。前回の更新からあっという間に2か月が経過し、2020年の大晦日です。相変わらず仕事にプライベートに非常に忙しい毎日を送っていますが、現在年末休みでようやく一息ついております。

今年を象徴する出来事といえばやはりコロナ禍による様々な影響が思い出されます。子供たちの登校・登園制限や私の出社制限の期間は家族全員で混乱に巻き込まれました。私の楽しみにしていた会社のお金を使った海外旅行海外学会参加も制限され出張は中止。非常にがっかりしたこともありました。

そんな状態ですから職場における業務も混乱をきわめました。特に私は実験化学者。会社に行って実験設備を使わなければ業務の大半ができません。

誰が何の業務をやるのか、どのようなパワー配分でやるのか。ただでさえ溜まっている業務に発生した遅れをどのように取り戻すのか。新しい検討は可能なのか。特にマネジメント層は非常に頭を悩ませたでしょうが、現場の我々も自分の業務の進め方に悩み、もがいた1年だったように思います。

そんな生活を送る中で、仕事&育児の全く違うような出来事から同じような学びを得たので今日はその話を。

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「お勉強」に対するやる気

きっかけは新しく某プロジェクトメンバーに任命された若手後輩くんとのやりとり。

私「必要そうな論文を転送します。それと、新しいツールが使えそうなのでやってみません?」
後「ありがとうございます。○○までに情報をまとめないといけないのですが、どのくらいのスケジュール感で何をやれば良いですか?」
私「ん?まだ余裕もあるし、何から調べたいか、自分の興味のあるところからでかまわんですよ?」
後「いえ、よく分からないので指定してもらえますか?」

え、全部指示待ちでやるの…?今までそんな感じで仕事してきたの?周りの先輩方は何をしてたの?

その後輩くんにも彼の周りの環境にもすごく不安を感じたのですが、何だか最近同じような振る舞う人が増えてきている気がします。

何というか、「仕事だから、言われたとおりにお勉強します」感。 はー、やれやれ。みたいなやらされ感。

こんな感じ、どこかで見たことがあるな、と思ったのが我が家の子供1です。現在ピッカピカの小学一年生。そんな子供1があまり興味のない宿題を家でやっている時。

先生がやってこいと言ったから、親が宿題やりなよと言うから、仕方なく「お勉強」やってます。みたいな。何なら誰かが代わりにやってくれないかしら。大好きな算数の宿題をしてる時とは大違い。目の輝きがありません。

なぜこうなってしまうのか

私の予測ですが、その対象にあまり興味が感じられないのでは、と思います。

よく分からない暗記勉強を叩き込まれる時、興味のない仕事にアサインされた時、やり方も答えも全部教えてもらえればラクです。言うなれば気が乗らない「お勉強」になってしまっているのだと思います。

「お勉強」になってしまう理由としては以下2つが考えられます。

①対象について前提条件や基礎知識が無いため、良く分からない。でもやらなければならない。興味が沸かない。
②対象について学ぶ精神的・時間的な余裕があまりない。でもやらなければならない。しんどい。気が重い。

ではどうすればこの「お勉強状態」が解消できるかというと。

A: 前提となる基礎知識が揃っていて、新しい内容が段階的に理解できる状態にある。学んでいて新しい内容がスムーズに頭に入ってくるので楽しい。
B: 精神的・時間的に新しいことにチャレンジする余裕がある。効率は悪くなるが、理解できるまで十分に悩んでいられる環境が整っている。

少なくともA・Bどちらかが揃えばやらされる「お勉強」状態ではなく、意欲的に「勉強」する姿勢が作れるのではないかと予想します。だから学校の勉強でも「基礎が大事!」と口うるさく言われるのです。基礎が抜けてると当然新しいことは理解できませんし、学校の勉強はいちいち戻ってのんびりと悩んでいる余裕を与えてはくれませんので。

で、更に言うと「何かやってみよう」という自発的&意欲的な「勉強」はその人の強み&存在意義を作ります。

例えば、人並みに化学合成が出来るだけのベテランなどは何も強みがありません。正直、これからのチーム運営には不要です。一人ひとりがその人オリジナルの強みや尖った部分を持ち寄り、全員のパワーを結集して問題を解決していく体制が理想的な状態になると思います。もちろん必要な人材は新規採用でも中途でも刻々と変化します。

職場に求めること

コロナ禍の影響もあり皆が全力で忙しく業務を行っている現状、直近でやらなければならない事はもちろん沢山あります。それでも若手のうちは基礎がためを、ある程度の年代からは自分の興味が向く内容を自由に勉強・検討する余裕は必要だと思います。その為には仕事の断捨離も含め、業務の進め方も時代や状況に合わせて変わっていくべきなのかもしれません。

もちろん自分のやりたい事を「勉強」する上での注意も必要です。例えば最近、闇実験について盛り上がったツイートがありました。

闇実験ができる環境はつまり、「自主的な勉強・検討が可能な状態」で、これは素晴らしいことだと思います。ただし、自分がどこを向いているか意識する必要はあるのではないかと私は思うのです。

なので、「自分やチームの目指すべきゴールに到達できるよう、基礎勉強や自主的検討ができるような余裕&環境作り」が大切なのではないか、と感じています。

以下は私が良くオフ会/オンライン会で話をする際に用いる表ですが、「基礎勉強や自主的な検討」および「そのような環境作り」はすぐにやらなくても直近の業務には影響が出ません。しかし、将来的な強みや武器を作るためには非常に重要だと思います。組織として、また個人の成長を考える上ではそのような「緊急性が低いが重要度が高い」ポイントを意識することが必要だと思うのです。

教育に活かしたいこと 

子供の教育に必要なのは「よく分からん、仕方なくやらされてる」感を無くすことだと思います。

なので、気楽に基礎づくりに触れられるような環境を整えてやれるかどうかで子供のやる気&能力アップ度合いは変わってくるのではないかと思います。

具体的には、

・タブレットでゲーム感覚で学べる仕組みを作る
・マンガやキャラクターものの動画など子供が親しみやすいメディアで学びに触れる環境を作る

などでしょうか。「お勉強!」と心理的なハードルが上がる状況をいかに回避するか、子供と一緒に考えながら試行錯誤していきたいと思います。(お金がかかるなら現実的な範囲内で)

来年やりたいこと

とまあ、何だかここまで少し重たい感じになってしまいましたが、あと数時間で2021年。来年もやりたい事が沢山あります。

以前やろうとしていた研究環境アップデートの話(→過去記事)は少し形を変えましたが、まだまだ私の野望は消えていません。先程お話したような、「自主的に勉強したいと思えること」として、いくつか仕込んだ種が少しずつ芽を出し始めております。

皆さんも「お勉強」ではなく、「勉強」したぜ!と言えるような年を迎えられるようお祈りして、今年最後の記事とさせていただきます。

本年も1年間ありがとうございました!来年もよろしくお願いします。

ノブ

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