化学者の仕事とは

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こんにちは、ノブです。以前記事にしましたが、新しい組織を作るメドが(自分の中で)立ってきました。今回は組織を作りながら学んだことを。

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新組織を阻む壁

新しい組織を作るに当たって、まず困ったのはリーダーとしてのあり方です。今回の件は私が言い出しっぺなので音頭を取っていましたが、他部署とのやりとりや大型の機器購入など、私の権限だけでは決められない部分も多く、上司の許可を細かく仰がねばなりません。

人事の問題に至っては私には何の権限も無い&新しい取り組みで前例がない、さらに私が提案した人材が妥当かどうかよく分からない、ということでいまだにもめています。

正直、私の好きなようにやらせてもらえない上に、各ステップで非常に時間を取られていて、イライラしながら日本企業の効率の悪さを身をもって経験しています。日本では話の筋が通っていても「社内に前例がない」という最強のストッパーが立ちはだかりますね。

自分の仕事は何か

私の専門は化学で、組織を作ることではありません。なので、今回の件も組織作りに専念すべきか、化学者として実験活動を両立させていくべきか悩んでいました。腰を据えて取り組まないと組織は作れません。しかし、それでは実験をする時間が取れません。毎日会議に追われる日々をモヤモヤしながら過ごしていました。

そんなある日、いきなり上司から呼び出されて言われました。
「このままじゃどちらも中途半端になる。お前の実験に専念するか、お前の組織づくりに専念するか好きな方を選べ」

今思うと、これは私の覚悟を試しつつも上司が優しさを見せてくれたのですね。お前の好きなことをやってみろ、とチャンスをくれたのです。

二つ返事で「自分の組織を作ります!」と返答し、おかげで現在はほとんど実験をしていません。所属していたケミストチームのリーダーも「新しい取り組み、実現させろよ!」と背中を押してくれました。本当に良い仲間に恵まれたことに感謝です。今では胸を張って「組織づくりが今の自分の仕事」と言えます。

自分を制限していたのはただの思い込み

今までの私はどこかで、化学者は化学実験をして結果を出さないと企業研究者として貢献できない、と考えていました。しかしそれはただの思い込みで、自分の仕事を制限しているだけだったのです。

化学者が生物学を学んでも良いし、計算化学を学んでも良いのです。むしろそこからケミカルバイオロジーやケモインフォマティクスは発展してきました。また、マーケティングや企業経営、商品開発や営業を学んでも良いのです。

自分は研究職だからと殻にこもらず、興味があることや楽しそうなことに率先して挑戦することで自分に新たな役割を作り出せそうな気がします。「組織を作るケミスト」なんて、滅多にいませんからね。

たまには実験もしたい

というわけで実験から遠のいているのですが、やはりたまには実験もしたい!ということで採用が決定した合成ルートの条件検討程度の作業をお手伝いしております。もうちょっとだけ(ケミスト生活は)続くんじゃ。

ノブ

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