リーダーは何をすべきか

働き方

こんにちは、ノブです。ひと月更新をサボったため、2020年初めての更新となります。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

数冊まとめて読書

今回は最近読んだ複数の本から「メンバーが成長でき、結果が出せる組織を作るリーダーのあり方」について考えていきたいと思います。ちなみに今回読んだ本は以下。

集中的に時間を取って読み終えましたが、これには目的がありました。どれも会社員として働く上で所属する「企業・組織」をテーマとしている本です。かねてから「強い組織を作るには、何を考える必要があるか」ということが気になっており、関連しそう&面白そうな本を年末年始休みに読みこもうと思ってました。

が、やはりというか何というか、計画どおりに事は進まず。1月をフルで使ってようやく読み終えた(イマココ)、というのが正直なところです。

それぞれの本についてザックリと説明すると以下の内容。(あくまでもザックリです。どの本もオススメなので、ぜひ読んでみて下さい!)

・ビジョナリー・カンパニー1、2
技術革新や新興勢力の台頭など、時代の波に負けず繁栄している会社にはどの様な特徴があるか。今からその様な会社や組織を作るにはどうしたら良いのか。経営者や組織の指導者たちに必要な心構えは何か。

・分断を生むエジソン
会社組織を構成する人員には4つのタイプが存在する。「新しい物を作る人、今の事業を守る人、管理する人、方針に従い動く人」企業にとっては本質的な優劣はなく、どれも重要。偉大なリーダーはその四者の思いと数のバランスを理解しながら、それぞれを上手くつなぐ必要がある。
(前作「天才を殺す凡人」を読んでいると理解が深まります)

・オープネス
メンバーの士気が高い組織は強い。その高い士気を作るには組織にどの様な風土が必要か。無いならどうすれば良いか。実際に寄せられた口コミデータを元に検証する。

・1兆ドルコーチ
結果を出すためには現場の士気が最重要。その士気をもたらすコーチングがマネジャーの仕事。どうやって部下をやる気にさせるか。シリコンバレーでスティーブ・ジョブズやGoogle経営陣、ジェフ・ベゾス他様々な企業のCEO達を育てた伝説のコーチ、ビル・キャンベルが実際にどのような事を行なっていたか。

リーダーの役割

まとめてみると、「組織のリーダーは何に気をつけるべきか、どのような風土を醸成するべきか」について、異なる視点から分析している本が複数あるのが分かります。

どんなにパフォーマンスが高くても、会社員である限り仕事は1人ではできません。

上司も部下も同僚も含めて組織を作り、他部署メンバーも社外の人々も顧客もあって初めて会社が成立します。

では、そのような複雑な環境で結果を出すためにリーダーがすべきことは何なのでしょうか。私は、「部下が前向きに、やる気を持って仕事に熱狂できる環境を整えてやること」なのではないかと思います。

今回の読書から学んだ結果として、私の考える「環境を整える」には以下の要因が含まれます。

・組織や企業の一貫した理念を明示し、浸透させる
・高い目標を掲げ、進歩への意欲を示し、不断の努力を続ける
・部下の意見を聞き入れ、厳しい現実を正確に把握する
・不適切な人材を排除する
・組織内の情報開示を徹底し、風通しを良くする(うまくいったことも、行かなかったことも全て)
・人材の多様性を受け入れ、個人が才能を解放しても攻撃されないようにする
・部下に敬意を払い、自分にとって大切な(そして成長を望む)相手として親身になって対応する
・すべきことを指図せず、自由に仕事ができる環境をつくる
・メンバーの成功を信じる

沢山ありますが、上記を満たすためにリーダーとして必要な、「そもそもの大前提」は何でしょうか?

私はそれを
メンバーからの信頼を得ること
だと考えました。

ヒトは、信頼していない他者からどんなに素晴らしい提案をされても響きません。むしろ胡散臭く、うとましく感じることすらあります。

打算ではなく誠意を持ち、親身になって問題に対応し、関わったすべての人に感謝する。分け隔てなく親切に対応し、コミュニケーションを絶やさない。現実を厳しく見つめながらもメンバーを信頼し、我が子を思うように成長と成功を確信し続ける。リーダーには、そんな姿勢が求められるのではないでしょうか。

ちなみに、Googleで「マネジャーとして求められる行動規範」をまとめた資料が公開されています。しかもなんと無料。興味のある方はぜひご参照ください。

雑感と回想

と、ここまで考えた率直な感想ですが、

求められるハードル高いな!

どこの聖人君子ハイパー超人ですか。とまあ、理想はさておき。

実は過去に、私の上司にも今まで説明してきた理想に結構当てはまっているタイプの方がいました。

努力家で、人が好きで、裏表なく正直で、部下の成功のために全力で動いてくれる。いつも部下に敬意を払い、激励し、時には怠惰なメンバーに怒り、成長させてくれる。そんなリーダーです。

その組織の団結力は強く、全員でリーダーの為にやってやろうぜ!という雰囲気があり、そして何より、皆がリーダーを信頼していました。

「今どき熱血すぎてウザい」と感じる方もいるかもしれませんが、当時の私にとっては非常に楽しかった&成長させてくれる環境だったことを覚えています。

その後、私はその方の部下ではなくなりましたが、今でもその元上司への尊敬は薄れていません。今回、特に「1兆ドルコーチ」を読んだ際の納得感が非常に高かったのは、思い当たる具体例があったためなのでしょう。

そして、今の組織はどうか?足りない部分があるならば、自分に何が出来るのか?リーダーに働きかける事は可能か?と考えさせてくれる良い機会となりました。

リーダーを違う人に取り替えることは出来ませんが、リーダーの考え方を変える提案ならばやり方はあるかもしれません。そのためにも組織メンバーやリーダー本人との対話がかなり重要であることは間違いないでしょう。

私はどう生きたいか

リーダーになるかどうかは別として、以下の姿勢は私の目指すところでもあります。

・他人の素晴らしい点を認める
・自分の間違いは素直に認める
・誠実な姿勢で情報発信やコミュニケーションを続ける
・関わったすべての人に感謝する

そう考えると、仕事でもSNSでも、そして家庭内でも、「相手に信頼される人物」を目指すことは、私が楽しく生きていく上で大きな意味があるように感じます。

という内容を考えている時に、同様の考えをつぶやいている方々がいました。

もちろん私のやっている事は、超有名なお二人の活動とは量・質ともに大きな差がありますが、これからも自分の楽しみと共に他者への誠実さと感謝を忘れずに活動していきたいと感じた読書となりました。

どれも良書でしたが、特に1冊挙げるのならば「1兆ドルコーチ」をオススメします。ぜひ読んでみて下さい!

ノブ

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