こんにちは、ノブです。今日は子育てネタを。以前妻から、「子供たちは将来理系になってほしい。どうすればいいの?あなた理系なんだし」と言われたことがあります。
確かに私自身、「お前は理系だからなー」などと言われることも多いです。化学者相手に何言ってんのアンタ、というのはさておき今日は子供を理系に育てる方法について書いてみます。
そもそも「理系」ってなに?
「そういう細かいところに理屈っぽく突っかかる所とか」というのは妻のありがたいコメントですが、文系・理系という分類の定義をよく分かっていなかったので調べてみました。
Wikipedia(こんなページもあるんですね)によると、
伝統的に、文系とは主に人間の活動を研究の対象とする学問(主に人文科学と社会科学に分類される)の系統とされ、理系とは主に自然界を研究の対象とする学問(およそ自然科学に分類される)の系統とされてきた。しかし現在では、研究対象よりもむしろ課題解決のために用いる手法で分類されることが多い。たとえば金融工学や社会工学は、研究対象こそ「人間の活動」であるが、研究対象をほとんど同じくする経済学や社会学とは異なり一般には理系とみなされる。
だそうです。ただ、「文系・理系」という話題で話をするときにこんなことを意識している人なんてほとんどいないでしょう。私のN=1サンプルである妻によると、「理屈っぽくて高校の時に物理とか化学とか生物とか選択する人が理系。体育会系っぽくて営業とかしてる人が文系。」とのことなので大学受験の影響はきっと大きいのでしょう。地学の影の薄さも気になります。
ただ、この分類方法だとプロアスリートはどうなるの?という気もします。彼らは体育会系ど真ん中ですが、生活やトレーニングは現代科学でガッチリ裏打ちされていることが多いです。元巨人軍投手の桑田氏が引退後に大学院でスポーツ科学の研究をしたのも有名な話です。
小説家といえば文系の道を極めた職業と言えそうですが、科学者出身の作家さんもいます。工学博士で元名古屋大助教授の森博嗣氏などはその代表例ですが、私も学生時代は良く著書を読みました。
サイエンス好きに育てるのは簡単
「リケジョ」という言葉が一時期流行りましたが、サイエンスの研究をしている女性、という意味だったように記憶しています。つまる所「理系=科学的なことに深い興味がある人」ということでいいのでしょうか。それなら子供を理系にする方法は簡単だと思います。必要なポイントは多分3つだけ。
・子供と一緒に過ごす時間を持つ
・子供とたくさん会話する
・子供に自分で考えるよう誘導する
例えば、以下は今日の私の行動です。
子供と自転車の練習をしている時に見つけたオオイヌノフグリから、近くに生えていたツクシに注目し、最近温かくなってきたんだね、なんで寒くなったり温かくなったりするのかな?という会話をしました。
その後シャボン玉で遊びながら、色がたくさんあってキレイだね、なんで色んな色が見えるんだろうね?とか、シャボン玉が目に入ると痛いのはなんでかな?とか聞いてみました。
以上の内容だけで、植物、気象、天体、光、皮膚粘膜、浸透圧などサイエンスの要素が含まれています。もちろん、保育園児が全て答えられる訳はないのですが、子供なりに考える癖をつけることが重要だと思います。本日の私の質問に全て即レス可能なら立派な理系でしょう。
図鑑を揃えて一緒に楽しもう
子供をサイエンスに触れさせるツールとしてメジャーなのは図鑑でしょうか。特に子供は乗り物や動物、虫が大好きです。私の子供×2は特に動物好きで、我が家の動物図鑑は既にボロボロです。最近の図鑑にはDVDが付属しているものも多く、中にはBBCが作成した番組が丸ごと収録されているものもあります。大人が見ても十分楽しめます。おかげで私も重度の動物園ファンになりました。
気をつけるポイントは「親も一緒に楽しむこと」だと思います。親が興味を示す対象への親和性は非常に高いですが、親が興味を示さないとじきに投げ出してしまいます。子供にDVDを見せてる間、放置してスマホをいじってるようでは意味がありません。
将来の夢としては、子供と一緒に私の趣味の図鑑を一緒に楽しむことですが、一体いつになることやら。
子供ときちんと向き合えば良いのでは
サイエンスなんて興味ないし!という人もいるかも知れませんが、私達の生活はサイエンスに満ちています。家電でも料理でも睡眠でも早く走る方法でも、題材は何でも良いのです。子供と過ごす時間を持って「なんでかな?」「調べてみようか」と興味をもたせることが重要で、これはサイエンスに限らず、歴史や地理、文化を学ぶ際にも使えると思います。料理をする際に食材の産地を地図で探すとか、春になって目にする機会が増えてくるだろう鯉のぼりを見て、意味や発祥を調べたりとか。
子供を理系に育てることが良いかどうかは別として、自分で考えさせる姿勢を身に着けさせたいと考える理系人でした。
ノブ
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