こんにちは。ノブです。以前から個人的興味でAIについて雑多に情報を集めていますが、本日は最近読んだ本の紹介と、「AI失業」について考えたことを書いてみます。
買い物先で投資系の雑誌を買おうとして目についたので思わず購入。タイトル通りの内容+αであることを期待。
「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きることhttps://t.co/wss7s8sn3G
— ノブ@化学者/研究者の生き方を考える (@chemordie) 2018年7月16日
全ての仕事はなくなる?
本書では「いずれシンギュラリティを迎えれば全ての仕事は人間の手を離れる(AI失業)、ただ、長期的なことではなく現在にフォーカスして考えることが重要。近い将来消えていく職業は何なのか?」というポイントから話を進めています。
※シンギュラリテイ:AIの性能が人間の頭脳を越え、文明の進歩は人類ではなくAIによってもたらされるようになる時点のこと。AI研究の権威である、レイ・カーツワイル氏の2045年説が有名。
内容は、直近でのAI成長課題(フレーム問題、経験の蓄積)や「AI失業」が運輸と金融から始まる理由など分かりやすいテーマを用いて解説をしています。
また、
・なぜ年々、仕事がハイレベルにかつ忙しくなっているのか?
・AIが更に発達すると我々の仕事はどうなるのか?
・雇用体型や給料はどう変化するのか?
などサラリーマンにどのような影響を与える or 既に与えているのかを予測しています。
さらに、
・AIが今後どのように活かされていくのか?
・AIは家族になり得るのか?
・日本社会はAI技術とどう向き合うべきか?
・今後労働者はどのような職を選ぶべきか?
など近い未来に関する提言もあり、勉強になりました。
少子高齢化&所得格差の拡大が進む日本を分析していますが、解決策として主張されている「AI稼働に賃金を発生させ、ベーシックインカムの財源とする」については賛否が別れる所でしょう。
AIによって自分の仕事がどうなるか不安を感じておられる方は、是非読んでみて下さい。私は本書に出てくる「あなたはそんなに働きたいのか」というワードに衝撃を受けました。
サラリーマンのスタンダードは「パワードスーツ着用」
現代のサラリーマンの働き方を振り返ってみると、「インターネットで簡単に情報収拾が出来てしまうこと」だけでも忙しさを助長していることが分かりました。
私の経験ですが以前、社内会議で、とあるボランティア活動を展開すべきかどうか?という意見を求められたことがあります。
「ええと、今年度の活動予算はいくらありますか?」と質問している間に手元のPCで同じ活動を報告している記事を検索、クラウドフアンディングで活動を行った先例の金額や使用した設備を確認し、「予算や機材的に難しいです。他のテーマを考えましょう」と答えることができました。
この例が意味する所ですが。インターネットが発達する以前は、電話やFAXで取材を行い、必要ならば相手先まで出向いて情報を得ていました。そして、全てをこなすまでにひと月、ふた月かかることもザラでした。
しかし現在、私達は簡単に様々な情報を得ることが出来ます。しかも選ばれたメンバーではなくほぼ全員が情報にアクセス可能です。そしていち早く、正確に、なるべく多くのアウトプットができる人間は高く評価されます。つまり、「インターネット」というパワードスーツのお陰で、こぞって情報を集めなくてはいけなくなり、仕事の量はどんどん増えるわけです。今はスマホでも十分に仕事や勉強が出来ます。周りと差をつけたい人間がこぞって勉強すれば、どんどん求められるハードルは上がるわけです。幸い私の周りでは「スキマ時間にこぞって勉強する」ような事態にはなっていませんが。
全く同感。電車通勤してる人はスマホがあれば大抵のことは勉強できる環境なのに、電車内でスマホいじってる人の半分くらいはゲームしてる印象がある。
結局、やるかやらないか、ですね。 https://t.co/i8wys5HcYj
— ノブ@化学者/研究者の生き方を考える (@chemordie) 2018年7月12日
さらに、イントラネットによる共有、ITシステムによる技術のマニュアル化、RPAによる自動化によって、誰でも出来るようになる仕事が増えたため、必要な人手が減り賃金も安くなりました。
いやー、便利な技術もこのような視点で考えると、暗い気分にしかなりませんね。
正社員の消滅?
前回紹介した「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」でも解説されていましたが、上記の情報共有化→マニュアル化→自動化は「仕事の消えるサイクル」ですね。
このサイクルから脱出するには、どうしたら良いのか。私は2つ考えています。
サイクルを作り出せ!
古いサイクルの仕事がどんどん人の手から離れていくのであれば、「新しいサイクルを作る人間」になればよいのです。仕掛ける側が一番得るものが大きいのはご承知の通り。最近流行っているオンラインサロンなども、代表的な例でしょう。
収入をポートフォリオ化
これは、以前からも記事にしてきましたが。2つめのポイントとして、収入源を複数ヵ所に分散することもこれからの日本では重要です。自分に何ができるのか分からないときは、とりあえず積立て投資やブログ開設を!と思います。
AIとの生活に挑戦!?
本書を読んでみて、AIに興味があると言いながら、一般消費者向けの製品に触れてこなかったことを反省しました。
特にスマートスピーカーはずっと気になっていたのですが、何となく納得できる物がなくて手を出していません。AIと向かえるこれからの社会を考えるためにも、真面目に購入を検討しようと思います。自分の職場や、将来やりたいことに活かせるネタを見つけられるかもしれません。
進展があればまた記事にしたいと思います。皆さんも自分の仕事とAIとの将来を考えてみてはいかがでしょうか。
では。
ノブ
コメントはまだありません