
こんにちは、ノブです。最近、読書感想ブログになってきている気もしますが、またまた最近読んだ本の紹介です。
今回は、北野 唯我氏の「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」です。以前記事を書きましたが、前著「転職の思考法」でも刺激をくれた方の本なので、楽しみにしていました。
イノベーションが生まれる仕組みと企業内でのパワーバランスがわかる
本書はストーリー形式で話が進行します。前作同様に「んな、アホな」ポイントはありますが、全体的に納得性の高い内容でした。
特に「組織内でイノベーションが生まれ、プロダクトとして発展 or 社内勢力に負けて潰されてしまう」という2つのケースがどのような背景から生じているか、イノベーションを活かすにはどのような要素が必要か、ということについては分かりやすく噛み砕いて説明されているように感じました。
職場の人間を3種類に分けると
本書では、組織内の人間を大きく「天才・秀才・凡人」の3種類に分類し、特徴や得手不得手を解説しています。
天才:創造性が高く、イノベーションの元を生み出す。既存の方法では評価出来ないため、周囲から理解されないことも多い。
秀才:再現性(論理性)を重視する。イノベーションを再現性を持つプロダクトへと昇華させることができる。一方で、論理的に天才のイノベーションを否定することもできる。天才に憧れを抱くと同時に妬んでもいる。
凡人:共感性を重視する。プロダクトを一般的なモノに落としこんで金を生み出す。数が多いため、秀才に扇動されると理解できない対象(天才)を殺してしまう(組織内から排斥してしまう/多数決で天才のイノベーションを封じてしまう)。
この他にも、
天才と秀才の間に位置する「エリートスーパーマン」
論理性と共感性が高い「最強の実行者」
創造性と共感性が高い「病める天才」
共感性が高すぎて天才も秀才も理解できる「共感性の神(根回しオジサン)」
など、様々な立場の人が存在します。肩書からだとダーマ神殿の上級職のような雰囲気が感じられますが、貴方のまわりにも思い当たるような人達がいるのではないでしょうか。
天才の生きる道、天才を活かす道
天才がもたらすイノベーションを適切に組織内 or 社会に還元できる企業は進歩しますが、出来ない組織では新たなイノベーションが起こりづらくなります。高度経済成長期の日本と現在の日本にも当てはめることができるかもしれません。
#天才を殺す凡人 より。要約。
— ノブ@化学者/研究者の生き方を考える (@chemordie) 2019年1月26日
イノベーションは天才と飽きが共存した組織で起こる。その上で「先生」という秀才を担任から外すことが重要。先生は善意から「ルールに従わず新しいことを始める天才」の軌道修正を試みて、才能を潰してしまいうる。
ビジネス以外、特に育児でも活かせそうな考え方。
共感の神が「最強の実行者(共感力と論理性を持つエース人材)」にバトンを渡せると、天才のプロダクトは再現性&共感性を持って一般化され、社会に普及しうる。
— ノブ@化学者/研究者の生き方を考える (@chemordie) 2019年1月29日
こんな所でしょうか。後でまとめます。
研究の場でもあるあるでしたが、本当に凄い人は天才+最強の実行者+根回しとかしてますよね😅
本書では「天才は根回しオジサンに出会わないと孤独」という書かれ方をしていますが、天才同士の会話は成立するのではないか、と私は考えています。天才は、会社や組織など狭いコミュニティ内では孤立しているかもしれませんが、今のご時世、webやSNSで簡単に他者とつながることが出来ます。天才同士が交流できれば互いに刺激し会えるような居場所を構築し、味方や仲間に出会うことも可能なのではないでしょうか。
特に現在はSNSで気軽に会話が可能で、天才同士が出会うことも昔よりは格段に容易になってきていると思います。また、天才に出会いたい人も、日々の発言から天才を探しやすい環境が整っています。
ただし、天才は天才として認められるだけのアウトプットを継続している必要がありますし、探したい人の側も日常的にアンテナを張るためにアウトプットを続けたほうが効率的です。(その方が情報が集まりやすいため)
結局これは、みんなtwitter(に限りませんが、情報発信)しようね、ってことですかね。
私の現在のタイプと将来なりたいタイプ
私自身ががどのタイプか考えてみたのですが、現在私は研究業務の傍らで「研究者の業務を効率化するための新しい仕組み作り」をしています。現在の環境をもっとアップデートできれば、きっと業務の効率や生産性はアップします。裏付けとなる理論や社外での実績、費用対効果や機能拡張プランなど理論武装も時間をかけて固めてきました。
ということで、上記の内容から考えると私のタイプは「創造的+論理的」ではないかと思います。となると本書では「エリートスーパーマン」という役職のようですが、研究者ってそもそも新しいことを理論に落とし込むのが仕事ですよね。本書の分類では研究者は誰であれエリートスーパーマンになってしまう気がします。どう考えても私はエリートでもスーパーマンでも無いですし(笑)。ともあれ今は、この立場で様々な経験を積み、勉強したいと思っています。
で、将来的なビジョンなのですが。やはり研究者として新しいことをしたい、という気持ちが非常に強いのです。ただ、社会一般の人に届きやすいようなプロダクト(サービスや情報、製品)に非常に興味があります。研究者としてそのようなプロダクトに関われたら最高です。
というわけで、将来は創造性と共感性を兼ね備えた人材を目指したい所存です。本書内では「病める天才」という肩書で、一発屋扱いでしたが。え、病むの?そして一発屋なの…?
あなたのタイプは
本書では、
今の企業に必要なのは「サイエンスを正しい方向で扱える高い教養を持った秀才」「共感の神」そして「天才」
と力説しています。また、誰の中にも「天才」「秀才」「凡人」の部分が存在しており、様々な行動のエネルギーとなる、としています。
自分の所存する組織ではどのような人材が求められているか、そして自分がどのようなキャラクターを目指すのか、一度考えてみると面白いのではないでしょうか。
読み物としても面白いです。組織内で自分をもっと活かすことに興味のある方はどうぞ。
ノブ
コメントはまだありません