元化学者インタビュー第1弾

キャリアプラン

元化学者へのインタビューということで、第1弾となるジャギさんは、現役の商社マン(男性)です。近日発売予定の「北斗が如く」が楽しみ、とのことでこの名前をご希望されました。何故わざわざそいつを選んだ。では、インタビュー内容です。

インタビュー

・お名前は?

ジャギ

・学歴を教えてください

某大薬学部から某大学院有機の系研究室を受験し入学。修士卒で就職。

・どのような経歴ですか?

修士課程修了後、某商社に入社、現在日本国内で勤務中。国内、海外の得意先を飛び回る日々。

・学生時代の生活はどのようでしたか?

典型的な夜型。午前中は殆ど大学におらず、午後〜夜中で実験をしていた。

・なぜその道を選んだのですか?

研究は能力・性格的に自分に合わないと確信したため。

・就職活動はどのようなスタイルでしたか?

片っ端から受けた。

・研究生活とのギャップは?

社会人の方が体力・精神的に楽。

・今の仕事は楽しいですか?

色々な場所に行けたり、体験できたり、色々な人と交流できるのが楽しい。自分の知識も幅が広がる。接待も仕事。

・英語は必要ですか?

読み書きはないとつらい。会話は気合。

・今後のキャリアプランは?

このまま勤続。

・大学院とは?

教育機関。

・現役研究者、学生へのコメントをお願いします。

楽しいなら続ければ良い 苦しんでいるならもっと楽しんだら良いのに
凄い結果が出せなくて苦しんでいるならガンダムを見ろ。多くの人はガンダムになれない。大半はザクとジム。すごい人は一握りで、多くの凄くない人たちの頑張りで世の中は成り立っている。

読んだことはないけどそんな本を見たことがある。

・大学院行ってよかったですか?

ただただ大変だったが、自分の適正が分かって良かった。

・有機化学の知識は今の仕事で活かしていますか?また、化学の知識があると有利ですか?

知識は活かせているが、必須ではない。別の分野出身者が多い。有機化学の知識は有利だが、有機限定じゃ無くて発酵でも農学でも専門分野を持っているのは何にせよ有利な気がする。

雑感

インタビューをしてみて感じましたが、色々な生き方を聞くことができて非常に勉強になります。特に主人公になれなくても、自分がザクやジムでも良い、頑張っている自分を認めてやれ!というメッセージは非常に印象に残りました。

ジャギさんとは長い付き合いですが、昔から広い視野を持っています。研究しか見えなくなり、うまく行かなくて精神的に参ってしまうケースも散見される大学院生時代に、自分には合わない!よし、研究以外の生き方を探そう!とスッパリ決めることはなかなかできることではないと思います。

また、色々な体験ができ自分の知識の幅が広がるこの業界が好き、という前向きさは見習いたいものがあります。社会人でも研究しか経験せずにやってきたベテランが、異動になった途端に鬱になってしまうという話はよく聞きます。

どんな職についても新しい経験を歓迎するような柔軟さを持っていたいものです。

インタビュー第2弾は現在原稿をまとめている最中です。次は元化学者で現出版関係者のおはなしです。お楽しみに。

ノブ

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

化学
モダリティと薬価について -3-

こんにちは、ノブです。 こちらは創薬(wet)Advent Calendar 2019の17日目の記 …

化学
モダリティと薬価について -2-

こんにちは、ノブです。 こちらは創薬(wet)Advent Calendar 2019の16日目の記 …

化学
モダリティと薬価について -1-

こんにちは、ノブです。 こちらは創薬(wet)Advent Calendar 2019の15日目の記 …