こんにちは、ノブです。今日は「面倒臭い」と感じることについて考えてみました。
面倒くさいこと
誰でも面倒くさい事はあります。常に「大変だけどやらなきゃね!よし、やろう!(ニコッ)」なんて周囲に働きかけができる人間は、そういう才能があるか裏で良からぬことを考えているか、どちらかだと思います。
かくいう私も面倒なことは嫌いです。朝はいつまででも布団に入っていたいし、疲れているときは動きたくないし、手続きで役所に行かなくては~なんて生産性の低い仕事はげんなりします。
私の知人にも同じようなタイプがいます。面倒だからやらない、を体現しているような男ですが、部屋にはゴミが散乱し、エアコンはどの季節でも常に動いています。先日、面倒で放置していた親知らず3本が同時に痛み始め、ついに耐えられなくなって歯医者に行ったところ、歯科医からの説教→抜歯手術のコンボで2週間近くも入院するハメに合いました。
そんな彼が私に言うのです。「お前は俺と違って面倒がらずに動いて偉いよな」と。
さて、面倒くさがりを自認している私はどうしているかというと。
妄想しよう
多くの人と同様に、面倒なことが発生した場合は私もすぐには動けません。ただ、すぐに妄想を開始します。「この面倒な事態を放置したらどうなるか」を考えるのです。座っていても寝転んでいても、1ミリも筋肉を動かさなくても妄想することは可能です。
そして、「放置しておくとより面倒なことになる場合」にのみ解決するために動きます。
将来、より面倒なことをするなんて面倒くさくて耐えられないからです。
先ほどの親知らず放置の例だと、「歯が痛い、歯医者に行くのは面倒」という時点で妄想開始です。
「このまま行くと相当痛みで生活に支障が出るのでは。抜歯手術に偉く手間がかかるのでは。最悪入院コースでは。」
幸いなこと(?)に、世の中にはヒトの不幸の具体例が山のように転がっていて、単純なワードで検索可能です。しかも極端な例がたくさん出てきて恐怖心を煽ってくれます。
その結果を考えたり見たりして、現状より面倒なことになりそうであれば解決のために動きます。みなさんも、面倒に感じることがあれば妄想してみて下さい。
自分の行動の指針にもなる
将来を妄想することは普段の生活でも役に立ちます。その行動が長期的には自分にとって面倒臭い結果をもたらすものになるならば、行動しないほうが良いのです。
こう考えると犯罪の類や不摂生は長期的に何のメリットも与えずに、面倒くさい結果しか待っていないことは理解できると思います。
サボっても面倒な結果にならない会議であれば出席するべきではありませんし、やらなくても結果的に面倒な自体を招かないのであればその仕事は無視しても構いません。大学をサボって迎える未来を見越してでもやるべきことがあるのであれば、そちらを優先すべきです。
問題として、面倒になるかどうかの判断が間違っていると、より面倒なことになります。あなたの妄想力が試されます。頑張って妄想しましょう。
研究者は面倒臭がり屋の方が良い
研究や実験をしていると、面倒で省きたい工程ややりたくない工程が必ず発生します。無駄な時間を使わないように、これらの問題を解決するために、いかに工程を省略できるか、いかに簡単な別法を見つけられるか、というポイントに全力を注ぐヒトもいます。私も本筋の実験そっちのけで、時短のための方法を本気で検討することが良くあります。
「こんなに面倒なことを解決できるなら、どんなに面倒な検討だってします!」と。
奇異に感じるかも知れませんが、このような活動の積み重ねが、より安全で、簡易で、ヒトの手がかからない手法や機械、サービスを生み出してきました。そして生産性・利便性の向上や技術の進歩に大きく影響を及ぼしています。
例えば、多分エレベーターって階段を登るのが面倒だから、荷物を階段で運ぶのが面倒すぎるから生まれたんだと思います。
アマゾンが一般店舗を駆逐するような勢いで日本で売上を伸ばしているのは、皆わざわざ買い物に行くのが面倒くさいからではないでしょうか。
こう考えると、「面倒くさい」を解決するようなアイデアはチャンスとなります。あなたにとって面倒なことは大抵の人が面倒臭いと思っているからです。職場で問題を解決できればチーム全体の生産性がアップしますし、社会的な問題であれば解決方法を提供するビジネスが展開できるかもしれません。
まとめ
「面倒くさい」はネガティブな言葉と捉えられ勝ちですが、実は自分の行動の指針やチャンスにつながる大切な感情です。さらに面倒なことを回避し、かつ自分を成長させるために、面倒なことが起こったら全力で妄想してみましょう。
ノブ
コメントはまだありません