こんにちは、ノブです。
久しぶりの更新になってしまいましたが、なんとか元気にやっております。
コロナでどこにも遊びに行けなかったゴールデンウイークも終わり、新人さんも最初の研修が完了して職場に慣れてきた頃でしょうか?会社員の皆様は目標設定も終わってエンジン全開な時期かと思います。
プライベートで入社歴の浅い方から質問を受けたので、今回はこの「目標設定」に関するおはなし。
[quads id=1]
なぜ目標を設定するのか
もしかしたらこの記事を読んでいる方の中には「そもそも目標設定とはなんぞや?なんの意味があるの?」という方もいるかもしれません。Wikipediaの「目標による管理」のページによると、「個々の担当者に自らの業務目標を設定、申告させ、その進捗や実行を各人が自ら主体的に管理する手法。1950年代に米国のピーター・ドラッカーが提唱したとされる。」とのこと。
マネジメントで有名なドラッカー先生が提唱した方法のようです。個人にゴールを設定させ、そこまで到達する方法も自分で(上司にも分かる形で)管理しましょう、ということですね。仕事だけではなく、勉強やスポーツ、趣味でも何でも使える方法だと思います。
では、なぜこの目標設定をするのかというと。先程のWikipediaによると、
「本人の自主性に任せることで、主体性が発揮されて結果として大きな成果が得られるという人間観/組織観に基づくもの。」とのことです。
では、会社員の皆様。
目標設定で本当にあなたの主体性が発揮されていますか?上司から、チームリーダーから言われた内容をそのまま設定していませんか?あなたの業務はあなた自身が考えたものですか?
おそらく、全て自分で考えました!というのは経営層クラスのよほど偉い人だけなのではないでしょうか。それ以外はチーム内でのすり合わせがあり、上司とのすり合わせがあり、最初の自分の意見は大きく修正されているのではないかと思います。
でも会社員は、特に初めのうちはそれで良いのです。多くの会社員にとって、仕事は一人でするものではありません。チーム内、部署内であなたがやるべく期待されている業務内容があります。そして目標設定の際にはその内容についてあなたよりよく知っている人が考えている事が多いです。
ここまで読んで、「ではどこで主体性を発揮できるんだ!?ざけんな!」と感じる方もいるでしょう。ずいぶん荒れてますね。でも、そういう方がいて欲しいです。新人さんや社歴の浅い方は特にです。
何も感じず、ただただ上の言うとおりに記入している方がいませんように。あなたが就活で「御社に入ったら○○をしたいです!」と主張した内容、覚えてますか?そして今、その挑戦は実現できていますか?挑戦できていなくても、あの頃の主体性やチャレンジ精神はまだ残っていますか?
目標設定の使い方
では目標設定はどのように活用すべきなのでしょうか。どのようにあなた自身の主体性を発揮すべきなのか、考えたことはありますか?
私は「ことあるごとに自分で修正するために、みんなで目標を設定する」のが正しい使い方ではないかと思います。
仕事では(とくに研究職では)最初に立てたプランは大抵は完璧に上手くはいきません。何かしら問題が起きます。そして仕事をする上で、業務の進め方や問題解決方法にこそ主体性やオリジナリティは発揮されます。
つまり、問題が起こったときにどのように考え、アクションを起こすかによって「その人の仕事の姿勢」が表れ、評価されるのです。重要なポイントは「何の目標を達成するか」ではなく「どのように目標を達成するか」なのです。
研究職でなくてもこのコロナ禍で業務の形態や内容が変わった方も多いと思います。また、年度初めの目標設定の時点では知り得なかったような、他にやるべきこと、やりたいことが現れるかもしれません。
そんな時、どのように路線変更するのか、別の方法を試すのか、遅れを取り戻すべく何かをするのか、諦めて撤退するのか、そこがあなた個人の考えを発揮すべき一番のポイントです。つまり、目標はあなたの考えにより、あなたの手で修正しましょう。
もちろんその修正内容も上司やチームに承認される必要があります。アイデアの出どころは自分で、周りを説得すべく妥当性を示す材料を集め、論理を組み立て、元の目標をどのように修正し、何を目指すのか主張することがメインポイントなのです。その過程であなた自身の強みとか得意分野とかいったもの、つまり個性が生まれます。その個性を磨くために我々サラリーマンは目標設定を行い、状況に応じて修正をするのではないでしょうか。
なので、目標を修正する際には必ず修正前後の違いが分かるように、あなたの考えがどこに生かされているか、どこであなたが成長できそうかを考えながら記録を残すつもりで記載しましょう。チーム内や組織内での承認を得るのも成長を促進する1つのイベントです。
こんなことを書くと、「ちげーよ、上が進捗と人材育成を管理するためにやってるんだよ」という方がいるかもしれません。修正内容すら全て上に決めてもらう人もいるのかもしれません。
しかし、できることならそのような事態は避けましょう。なぜならあなたがその組織にいる意味がわからなくなるからです。
単なる言いなりの労働力が欲しいのならば上の指示やマニュアル通りに動くバイトさんを雇い、外注し、最終的にはロボットに置き換えれば良いことなので・・・。
中堅~ベテラン勢の皆さんは自身で今季の目標を考えるだけでなく、チーム全体の目標や長期にやりたいこと&目標も設定することを意識しましょう。そしてそれをことあるごとに見返すようにできると良いと思います。
短期的な目標であれば、最初に立てた目標や計画はうまく行っているのか、ゴールを修正する必要があるのか、ゴールは変えずに攻略法を変えるのか。長期的な目標であれば、数年単位で目指すべきものは変える必要があるのか、社内だけでなく社外の状況も含めて自分の主張が正しかったのか、など上位の目線で考えることで自分がすべきことを考え直す非常によい素材になります。
目標設定は自分の成長のために
結局はコレです。つまり、自分の今の能力&今の環境でやりたいこと・やるべきことをリストアップし、社内でできること/できないことや社外状況鑑みてすべきこと/諦めることを判断し、自分自身で修正管理するためのツールだと思います。
そして、その修正内容でOK!と認められるためには上司や組織内を説得しなければなりません。そのための理論構築や材料管理を行い、自分の強みや考え方の土台を作り上げる場としても使えます。この記事を読み、早速目標設定内容を修正する方が出れば幸いです。
ということで、本日は目標設定について思うことを書いてみました。みなさん、自分の成長のために目標設定できていますか?貴方が本当にやりたい事、やるべきことは何でしょうか。今一度確かめてみましょう。
ノブ
コメントはまだありません