こんにちは、ノブです。この度、twitter上で発生した「創薬コミュニティ」の第1回オフ会に参加させていただきました。
第一回目の集まり終了。
今の現場に不満がある人、危機感を持っている人、やりたいことがある人、働き方に悩んでいる人、思いをぶつけて皆で考える。そしてビジネスに繋がるかもしれない出会いもあって・・・!?
そんな素晴らしい会でした。非常に勉強になりました。絶対にまたやります! https://t.co/iuXmiWBjI1
— ノブ@化学者/研究者の生き方を考える (@chemordie) 2018年7月29日
本日はこのオフ会から学び、考えたことを。
みんな不安、行動を起こせるか
このブログでも何度か記事にしていますが、私の予想では、あと数年で日本人製薬科学者の数は減り、ほとんどの企業内研究者の価値は下がります。
今回の集まりで、参加者の皆さんがどう考えているか意見を聞いてみました。
私「今後数年で製薬企業の研究者の数はかなり減ると考えているんですが、いかがでしょう?」
製薬企業のメンバーが集まる別の集会でこの話をしたときは、その場にいた多くの方に相当のショックを与えた問いかけでしたが。
皆さん「ええ、そうでしょうね〜。今の流れをちゃんと考えれば分かりますよねー。」
素晴らしい認識です。今回、参加して良かったと思った1番目のポイントです。時代の流れを的確に察知し、どうにかせねば!という意識を持つメンバーと知り合えたのは大きな財産です。
「CRO(外部受託業者)に頼めば大抵のことができてしまう。自分にしか出来ないことは何か、いつも考えて行動している」
という人は私の職場には本当に少ないのですが、ここにいたのか!という感動がありました。
あなたは研究者?それとも実験者?
今回、私の中でホットなトピックだった言葉です。
「実験をしたいだけの人は研究者とは言えない。彼らは言われたことをこなしていれば満足する。それは実験者だ。」
ベテランでも新人でも、「次はこんな研究がしたい」という気持ちを持っていないと研究者ではありません。与えられたルーチンな実験を繰り返してただ終業時刻を待つのであれば、それこそCROと変わりません。オフ会の帰り道にも熱いトークができました。
ジョージさん@Hippo0124 と帰りの電車で話して刺さった言葉。
「内定者に会社で何やりたいの?と尋ねたら『何でもやります!』と言われた。正直がっかりした。」
青臭くても良い。若い人ほど自分の強みやこだわりを持ってほしい。Ph.D取っても人の言うこと聞くだけなんて研究者は使い捨てられる。
— ノブ@化学者/研究者の生き方を考える (@chemordie) 2018年7月29日
若い人でも最近、そのような人が目に着くようになってきています。夢を持って研究してもらいたいものです。また、「やりたいことのために所属を変える」くらいの意気込みを持っている人が最終的に生き残れるのではないでしょうか。
最先端の情報が盛りだくさん、新しいビジネスチャンスも
創薬のコミュニティですので、最先端の医薬の話で大いに盛り上がりました。iPS、DDS、モダリティ、日本の医療体系、日本の新薬開発の問題点 etc…
正直、下手な学会に行って眠たい話を聞くより、このオフ会で現場の生の意見を聞く方がよほど勉強になります。
また、「○○の技術検討してるんですが、誰か興味ないですかね?」という話題に
「××社の人間を紹介しましょうか?」とか、
「ウチの社内に話を振りましょうか?」といった新しいビジネスに繋がりそうな話が飛び交っていて、とても夢のある場となりました。ITの分野では既に一般的ですが、創薬でもtwitterのDMで共同研究の話が出来る未来がくればステキです!
これからの活動
楽しい宴が終わって、皆それぞれの場所に戻っていきました。ただ、解散する前に全員の口から「参加して良かった。ぜひまたやりましょう!」という言葉が出たのが印象的でした。
今後はtwitter上で同じ思いを抱えているメンバーを増やしつつ、何か成果を出せないか模索していくことになると思います。また、個人的には新薬を求めているMD(医師)の方にも会ってみたいと感じています。
学生の方からも参加したいとの希望があるようですが、今回のオフ会の内容だと専門的すぎる & 「社会人あるある」が多すぎるように思います。
ただ話を聞くだけでも!という方はそれでも良いのかもしれませんが、学生の方が主体となって勉強会のような企画(目的や当日のテーマ)を出してもらったほうが皆にとって良いイベントになるように感じました。
創薬コミュニティ、学生の方からも参加の希望があるようですが、中身が相当に専門的な上に「社会人あるある」が多かったので、別のイベントにした方がいいのかもしれない、と考えています。
学生の方から「こんな事を聞きたい!知りたい!」という要望をもらってそれに答える感じでしょうか?
— ノブ@化学者/研究者の生き方を考える (@chemordie) 2018年7月30日
ただし、私のように本名ではなくハンドルネームで参加されてる方も多数いますので、就活イベントにはならないと考えています。参加者としても「今の会社、何かあったらいつでも飛び出してやるぜ!」という考え方の持ち主が多いですし、「人事・採用の人を紹介して欲しい」とか言われても困ります。あくまでも研究・開発職のリアルを知りたい方、という条件になると思います。ただ、Peingなど簡便な情報収集法もありますので、まずはそちらを検討されてみてはどうでしょうか。
参加方法
創薬コミュニティへ参加を希望される方はtwitterからDMなどで連絡絡して下さればコミュニティのSlackグループに招待します。プライベート利用が多いであろうLINEは使いませんので、ご安心を。
最後になりますが、取りまとめをして下さった なーとし(@naaaaaaato2018)さんに心から感謝します。
絶対またやりますよ!
ノブ
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