モンテッソーリメソッドの本を紹介

子育て

こんにちは、ノブです。今日は最近読んだ本の紹介です。

子供の才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド

モンテッソーリメソッドって何?

子どもの自主性、独立心、知的好奇心などを育み、社会に貢献する人物となることを目標とする教育法で、感覚教育・自発性と敏感期がキーワードです。詳しくはWikipediaのページをご参照ください。

感想

「モンテッソーリメソッド」というワードは知っていましたが、この本を読むまで中身を知りませんでした。結果、自分の子育ての方針が大体同じであることが分かりました。ただ、「子供の自主性・自立性」をここまで重視する姿勢は、これから劇的に変化しているであろう社会に適応するためには必要かもしれないと感じました。以下、少し紹介します。

子供との接し方

今回はいくつかキーワードを紹介するとともに思うことを書いていきます。

子供が不思議と思っている気持ちに共感するだけでいい

仕事柄、科学に関する話題についてはつい解説したくなってしまいますが、専門的&長い話は子供には苦痛です。本当に子供達が知りたがる年齢になるまでは、共感に徹しようと決意しました。

人と比べず、子供の興味に集中する姿をただ観察する

これはそのままですね。特に保育園や幼稚園のように他の子が周りにいる環境では、親として他の子と比べてしまいがちです。足が速いとか、背が高いとか、落ち着いているとか、良い面ばかりに目が言ってしいますが、それは自分の子を否定する理由には全くなりません。また、他の子がやってないからと、子供の興味を否定しないことも大切です。何に興味を持っているのか親は注意深く観察し、可能な限りやらせる環境を作ることが重要です。

早めに失敗を経験させること

狙いは失敗を糧に考える力や粘り強く頑張る気概を育むことです。子供のうちはどんどん失敗を経験するべきですね。必要なのは失敗しても両親がサポートしてくれる(どうしたらいいか一緒に考える等)、という安心感と成功したときの達成感を実感させてやることでしょう。サポートの線引きが難しいですが、親としての姿勢も学ばなければいけませんね。

自宅にモンテッソーリ教具は必要か?

モンテッソーリメソッドには、教育を効率的に進めるためのツール(教具)があります。では、家にもその環境を整えてやる必要はあるか、ということです。

結論から言うと要りません。各教具は一定の期間をクリアすると使わなくなる物です。わざわざ高額を払って環境を整える必要はありません。

なお、本書は後半が教具を使った教育法の紹介になっていますが、「これを使わなくても良いのでは」というものもありますので、賛否が分かれるところだと思います。

家では自分のことは自分で出来るように

モンテッソーリ教育のキーワードに「自主性」があります。教具での学習より、家では自立性を育むことを重視します。着替え、片付け、次の日の準備など、「自分のことは自分でやる」習慣をつけることが重要です。

ちなみにウチの子供×2は毎晩、翌日の着替えを自分で準備させるようにしています。妻のアイディアですが、子供の着替えは背の届く一番下の段に固定されています。

先回りはやってはいけない

着替え、トイレ、片付けetc.全てにおいてですが、子供がやると時間がかかります。時間がないときに限ってモタモタすることも多いので兼ね合いが必要ですが、親がやってしまうのではなく、なるべく子供にやらせましょう。「手伝って」と言われるまでは手出し無用です。

・・・とは分かっているんですけどね。急いでいたり、疲れてたりすると、どうしてもやってしまいたくなりますよね。心を無にして待つしかないんですけどね。

子供も自分のことは自分で決めたいと願っている

どのくらいの年齢からこんな意識がはっきりと芽生えるか疑問ですが、確かにウチの子供×2も自分で決めたがる or やってみたがることがあります。この気持ちを押さえつけるのは禁物、ということです。
お気に入りのパンツが洗濯中で使えなかったりすると怒るもんなぁ・・・。

ルーティンで自主性を育てる

自分のことを出来るようになるには、なるべくルーティン化することが重要です。
決まった場所から、決まったタイミングで、決まった行動をすることで、出来ることが増えていきます。

先ほどの着替えの準備の例で言えば、
自分のタンス(場所)から、夜ハミガキが終わった(タイミング)後に、着替えを選ぶ(行動)ことをルーティン化しています。ウチの子供×2は自分の準備ができるようになったと自信を持っているようです。

子供と接するときにスマホを触らない

以前同じような記事を書きましたが、子供とまっすぐ向き合うときにスマホは邪魔です。自分よりスマホを重視していると感じてしまう子供の気持ち、考えたことありますか。

「人と同じで安心」という完成は存在しない

社会に出れば「他の人と同じ」というステータスは「無価値となるリスク」と同義です。そう考えると、他の人と同じ状態を求められる学校教育の方が異常です。このあたりについてはいろいろ議論がなされているようですが、「出る杭は打たれる」が浸透している日本の国民性がどこまで変われるか疑問です。幅広い個性を認め、それぞれの良い点・悪い点を認めることができる人間が増えてほしいものです。

まとめ

自分の子供のことを思っている親であれば将来苦労はさせたくないと考えるかもしれませんが、将来のことは誰にもわかりません。この本は困難な状況にあっても折れないような柔軟な人間を育てるための考え方が紹介されている本でした。

子育ての方針について悩んでいる方は参考になる部分があると思います。全てこの本に従う必要は決して無く、子供に愛情を持ってたくさん触れ合っていけば良いのではないかと感じました。

ノブ

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