研究者になりたい!オンライン飲み会

オフレポ
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こんにちは、ノブです。昨日、またまたオンライン飲み会を行いました。本日はそのレポートです。(最近このブログ、オンライン飲み会の報告書になってますね…)

飲み会の発端と参加者のみなさま

今回のオンライン飲み会の発端はみのんさん(@min0nmin0n)の就活終了を祝う会でした。

みのんさんは、日頃から研究生活や後進の指導について示唆に富むツイートやブログ記事を投稿してくれている方で、分野を超えて幅広い層のファンがいるとかいないとか。私は昨年のオフ会でご一緒して以来親しくさせていただいております。最近の記事は博士課程に進学するか悩んでいる方に自信を持ってオススメできる内容です。

そして、参加されたのは以下のメンバーです。
みのんさん(@min0nmin0n)
くりぷとバイオさん(@cryptobiotech)
ゆーたろーさん(@Utaro_Cambridge)
ジョ〜ジさん(@Hippo0124)
酔っ払い化学者さん(@yopparai_chmist)
じゃぐさん(@food_juggle)
ゆいさん(@syokuhinkintore)
有機化学を学ぶ人さん(@yuukiwomanabu)
ノブ(@chemordie)

皆、みのんさんの大ファンです。Twitter上の科学クラスタの有名人がたくさん集まったのはみのんさんの人望の現れだと思います。

自分は研究者に向いている?博士課程に進むべきか?

まずはみのんさんへお祝いの乾杯。最近のTwitter上での話題や研究者の世間の狭さ、Twitterアカウントのリアル生活への身バレの怖さなどの話題でひとしきり盛り上がったあと、参加者全員に対して「何か皆に相談したいことや聞いてみたいことはありますか?」と問いかける流れになりました。

参加者のゆいさんから「自分には○○という地球規模の問題を解決するという夢がある。入りたい研究室があり、尊敬する先生がいる。でも、自分には知識もないし、頭が良いわけでもない。論文を読むのにも時間が掛かるし、自分は研究者に向いているのか、研究をするとしても博士課程に進むべきなのかで悩んでいる。また、将来的にアカデミアに進むのか、企業に就職するのか、何が良いのかよく分からない。」という、科学者が集まる場にはベストマッチの相談が。

そもそも質問者のゆいさん、まだB2(大学の学部生2年目)の春。マジで?その時点でここまでやりたいことが明確に決まっていて、自主的に勉強を始めている人がいるの?

私なんかその頃、オタク真っ盛りでマンガとアニメとゲームとパソコンのことしか考えてませんでしたよ?

悩める若者への恐怖心を感じながらも参加者達が出したアドバイスは、というと。以下、箇条書きメモで議論の模様をお伝えします。

Q:博士課程に進むべきか?
博士課程に進むかどうかはくりぷとバイオさんの記事(別窓で開きます)が1つの参考になる。しっかり読んで考えた方が良い。実力があっても経済的な理由で進学できない人もいる。
・深く考えずに、「研究楽しいからなんとなく」で進学する人がいても良い。固定観念に縛られていない自由な発想からイノベーションが生まれることがある。

凄い。上の2つ、全く逆の回答。非常に面白いです。正解なんてありませんし、皆で真剣に議論しました。

Q:どのような進路、研究内容を志向すべきか
・学部→修士課程→博士課程→就職の流れの中にはいくつもの選択がある。自分の頭で考え抜いて進路を選択したのであればその道を良くしようという努力も捗る。人の意見に流されずに悩み続けてほしい。
自分のやりたいことをしっかりと言語化できるように考え続けてほしい。長い期間をかけて考え続けているかどうかは、見る人が見ればすぐにバレる。どのような職場であっても、常に考え続けられる人と働きたいはず。
・今やりたいことだけ(勉強)に限定するのではなく、面白い!と感じることを幅広く経験してほしい。学生時代にしか経験できないこともあるし、いつかどこかで役に立つことがきっとある。

やっぱり答えは人それぞれ。社会人もアカデミアも学生も入り乱れて、自分の考えをぶつけ合い、理解し合い、酒を飲み、また考え続けます。

Q:自分に自信が持てない
・5年後10年後のことを悩んでいても誰にも予測できない。それならば明日の小さな目標を立て、着実にそれをこなす習慣をつけるほうが良い。小さな積み重ねは、実力だけでなく、自信の構築にもつながる。

・ネガティブにならずに、前向きにいてほしい。Twitter上では凄い人ばかりが目について「自分なんか…」とヘコんでしまうかもしれないが、10年〜20年近くも経験差がある人間との実力差にヘコむ必要はない。必死に努力してきた積み重ねの度合いが違うのだから、実力に差があるのは当たり前。乱暴に言えば、上を見てヘコむな、上をナメてんのか?」
・ネガティブになっても良い。嫉妬はエンジンになる。「今、あの人には勝てない、ちくしょう!今に見てろ!」と努力する起爆剤にすれば良い。ネガティブな感情とポジティブな感情が1:3くらいが理想的だとする研究結果もある。ポジティブ100%はお花畑で成長がないし、ネガティブ100%ではしんどい。両方とも必要な感情で、重要なのは適切なバランスをとる事。

ここまで来ると、くりぷとバイオさんの意見に酔っ払い化学者さんが必ず反対する、という図が定着して周りはそれを聞きながら笑っていました。

決して緊張した雰囲気ではなく、相手の意見を尊重しながら、でもガチで議論する場、しかもアルコール入ってる人多数、という異様ながらも楽しい空間が構築されていました。

Q:学歴的に成功しているとは思えない
・学歴は最大瞬間風速。努力を続け、平時の実力を高めていくほうがよっぽど重要。
・自分も受験時に盛大に失敗した。でも、そのおかげで今の研究、今の環境に巡り会えた。失敗しても、その環境で成功を導き出すための努力をしてほしい。その努力はきっと楽しいから。

Q:研究者にビジネス視点って必要?(みのんさんより質問)
・あった方が良い。開発から研究に異動して、お金に関する視点が全然なくてビビった。
・なくても良い。何ができるか分からないが、「その研究が楽しいから」で打ち込める研究者はきっと強い
・企業の場合、会社側に自分の研究へと投資させるため、責任者を納得させる際にはビジネス視点は必要。そのためにはビジネス視点を持っている必要がある人もいる。

質問者に襲いかかる鬼のような逆質問

ゆいさんの学年からは想像しなかった視座の高さに感動したオジサン達からは以下のような質問が飛び出しました。

・やりたいことは理解したが、研究以外の切り口でその実現に貢献できることもたくさんあると思う。なぜ研究者をやりたいのか?
・やりたいことを、あと数年以内に他の誰かが解決したらあなたは何をやるのか?

他の参加者から
「今の2つにスッと答えられるくらい自分の考えがまとまってるなら、どこの会社でも入れますよ…」
と若干引いたコメントも飛び出すくらい、議論はガチでした。
ゆいさん。ジョ〜ジさんとともに意地悪な質問をしてすみませんでした。

もちろん、上記のメモはかなり省略された内容です。4時間半も議論していましたので、その全貌は参加者のみぞ知る、というところです。各所に名言や具体的な事例、他の業界での話など勉強になる話題が飛び出しまくりでした。ゆいさんはかなりメモが捗ったようです。

何よりも素晴らしいこと

4時間半にも及ぶ長い議論でしたが、皆が刺激を受けた飲み会となりました。

ゆいさんの何よりも素晴らしい点は、Twitter上で開催を知った「みのんさんお祝い会」に自分も参加させてほしいと主催者サイドにDMを送り(そのような行動を起こしたのはたった1人でした)、当日までに自分なりに考えをまとめ、年齢の離れた研究者達に質問を投げかけ、自分の糧にしようとしている、その「行動力」だと私は思います。

皆さんも、「話してみたい、相談してみたい、知り合いなりたい」という相手がいるのであれば、SNSの力を借りない手はありません。ぜひ行動に移してみてください。オンライン飲み会がブームになっている今は絶好のチャンスです

最後に、今後我々に追いつき、追い越していくであろう研究者の卵に出会えたことに感謝してレポートを終わります。今後が非常に楽しみです。

ノブ

おまけ
「Twitterのフォロワー数を増やすには」といった質問もありましたが、参加者の皆さんの考えは内緒にします。ちょっと調べる&考えると分かることなので、興味のある人は頭の体操にどうぞ。
また、「たくさん増やしたいかどうかは人による」という意見も出たことを明記しておきます。 

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